胃内視鏡検査とは
先端にカメラが搭載された内視鏡スコープを体内に入れることで、胃・十二指腸や食道などの上部消化管の粘膜の状態をリアルタイムで確認する検査です。小さな病変でも見逃すことなく、細かく状態をチェックできる他、組織採取から生検検査を行うことで様々な疾患の確定診断に役立ちます。また、止血処理、ピロリ菌感染検査、アニサキスの除去も可能です。
当院の胃内視鏡3種類
当院の胃内視鏡検査は3種類から選んで頂きます
当院では3種類の胃内視鏡検査に対応しています。それぞれ長所・短所があるため、患者様のご要望に応じて最適なものを選択してください。過去の胃内視鏡検査で苦しい経験をされた方は、鎮静剤を使うことを推奨します。また、起きている状態で検査を進めて欲しい(検査中に検査画像を確認したい)、鎮静剤の使用に抵抗があるという方は、鎮静剤を使わない形を推奨します。なお、鎮静剤を使わない場合は嘔吐反射を起こりづらくするために経鼻内視鏡検査を推奨します。
- 鎮静剤を使うかどうか、どの検査方法を選ぶべきかを当日に医師と相談したいという場合は、WEB予約もしくはLINE予約の際に外来(内科・消化器内科・肛門内科・事前診察)という箇所をご確認ください。
① 経口検査(鎮静剤あり)
スコープを口から挿入するため、挿入の際に嘔吐反射や違和感が生じる恐れがありますが、鎮静剤を使えば辛さが軽減されます。
② 経口検査(鎮静剤なし)
経口検査の際に懸念される嘔吐反射や違和感が生じる恐れがあります。鼻中隔湾曲症や鼻炎などによってスコープを鼻腔から挿入しづらい方は、経鼻内視鏡検査が不適応となる場合もあります。その際は経口検査を実施することもありますが、当院では非常に細い形状のスコープを使っているので、なるべく患者様にご負担をかけないようにしております。
③ 経鼻検査
鼻からスコープを挿入するため、嘔吐反射やのどの違和感が生じづらくなります。なお、検査で鼻腔が圧迫される感覚が起こる可能性があります。鼻が細くてスコープを挿入しづらい、鼻に痛みが生じるといった際には、すぐに経口検査に変更することもできます。
鎮静剤(静脈麻酔)ありの場合
鎮静剤を使って胃内視鏡検査を行う場合、当日は車、自転車、バイクなどの運転をお控えください。また、検査が終わってから約15分間は個室のリカバリールームでお休み頂きます。
鎮静剤なしの場合
当日の運転も可能で、検査が終わってからお休み頂くことも不要です。
当院の胃内視鏡検査の特長
経験豊富な医師が全ての内視鏡検査・手術を担当します
当院では、内視鏡検査と手術の様々な症例を経験し、高い技術と豊富な知識を習得した専門医が全ての検査を担当します。高精度な検査を短時間のうちに実施し、卓越した検査技術で違和感や苦しみがなるべく生じないように細心の注意を払って検査を進めます。
経鼻・経口、選べる胃内視鏡検査
当院では鼻から行う経鼻内視鏡と口から行う経口内視鏡のどちらも対応しています。それぞれ長所・短所があるため、患者様のご要望に応じて最適なものを選択してください。過去の胃内視鏡検査で苦しい経験をされた方は、鎮静剤を使うことを推奨します。また、起きている状態で検査を進めて欲しい(検査中に検査画像を確認したい)、鎮静剤の使用に抵抗があるという方は、鎮静剤を使わずに検査を行うことも可能です。なお、鎮静剤を使わない場合は嘔吐反射を起こりづらくするために経鼻内視鏡検査がお勧めです。
鎮静剤を使用した苦痛が少ない経鼻内視鏡検査
従来の経口検査では、スコープが舌の根元に当たる際に嘔吐反射が生じやすく、患者様が苦痛を感じやすくなっていましたが、鼻からスコープを入れる経鼻検査では舌の根元にスコープが当たらないため、患者様にあまり苦しみを与えずに検査を進められます。
経鼻検査では、鎮静剤なしで咽頭や鼻腔に局所麻酔をすることで検査を実施することもできます。また、鎮静剤なしで検査を行う場合、患者様が検査中に検査画像を確認したり、医師と会話したりすることも可能です。さらに、検査当日の車などの運転も問題ありません。なお、患者様がご希望の場合は経鼻検査でも鎮静剤を使うことができます。
リカバリースペースでゆっくりと休憩して頂けます
鎮静剤を使った検査の後はすぐに目が覚めますが、ボーっとした状態が少し続くため15〜30分程度はリカバリースペースでお休み頂いております。当院では、患者様がゆっくりとお休み頂けるよう、広くて開放的なリカバリースペースを完備しています。
オリンパス社製のEVIS X1を導入しています
当院では、オリンパス社製のEVIS X1という内視鏡システムを使っています。TXI・RDI・EDOFなどの技術が搭載され、スクリーニング、診断、処置においてこれまで以上に質の高い検査が可能となっています。
胃内視鏡検査は、検査を担当する医師のスキル・知識・経験によって検査精度が左右されることはもちろんのこと、使用する内視鏡システムも高性能なものが求められます。性能が低い内視鏡システムを使うと、病変を見逃してしまう恐れがあります。一方で、当院で使っているEVIS X1では、NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光法)やTXI・RDI・EDOF、拡大鏡によって病変の見逃しが起こりづらくなっています。
高いスキルを持つ医師が胃内視鏡検査を担当し、それと同時に高性能な内視鏡システムを使用することによって、正確な検査・観察が実現されます。
NBIによってがんを早期発見しやすくなります
NBIは、血中のヘモグロビンに吸収されやすい狭帯域化されたViolet (415nm)、Green(540nm)の2種類の波長の光を当てることで、微細な粘膜の状態を拡大表示することが可能です。これによって、がんが生じて胃粘膜の表面が複雑な模様になっている場合でも、鮮明な画像に映し出すことで、がんの早期発見が期待できます。
拡大・超拡大内視鏡で見逃しの無い胃内視鏡検査
最大 520 倍の光学拡大機能により、細胞レベルでの生体内観察が可能な拡大・超拡大内視鏡による胃内視鏡検査を行っています。手元のレバーで簡単に操作することで通常観察との切り替えが可能です。
AI内視鏡『EndoBRAIN』搭載
コンピュータ診断支援システム『EndoBRAIN』は、性能評価試験で高精度な結果を抽出することができます。人工知能が画像を解析して精度の高い検査を行うことで、医師が確定診断するためのサポートをします。
土日も胃内視鏡検査を行っています
日常生活への影響が少なく、患者様に負担をなるべくかけない治療をするためには早期発見が重要です。当院では、平日はご多忙な方でも可能な土日の内視鏡検査を行っていますので、一度ご相談ください。
胃内視鏡と大腸内視鏡を同日に実施できます
当院では胃内視鏡と大腸内視鏡を同じ日に行うことも可能です。検査日程を一日にまとめられるので、事前の食事制限も1回きりで済み、通院回数も最小限で良くなります。また、大腸内視鏡検査で前がん病変のポリープが見つかった際には、その場で取り除くこともできます。
早朝の内視鏡検査を行っています
当院では早朝の内視鏡検査にも対応しています。お仕事、子育て、介護などでご多忙な方でも高精度な検査を受けて頂けるように配慮していますので、検査を検討されている方は一度ご相談ください。検査内容や選択可能なオプションも通常の検査と同じですのでご安心ください。
新宿駅西口から徒歩5分の場所にあります
当院は新宿駅西口から徒歩5分の好立地にあります。
早朝からの胃内視鏡や土日の胃内視鏡にも対応していますので、忙しい方も気軽に検査が受けられます。
胃内視鏡検査で分かる疾患
- 食道裂孔ヘルニア
- 逆流性食道炎
- 食道がん
- ピロリ菌感染
- 慢性胃炎
- 萎縮性胃炎
- 胃アニサキス症
- 胃潰瘍
- 胃がん
- 十二指腸ポリープ
- 十二指腸潰瘍
など
胃内視鏡検査を受けるタイミング
進行した胃がんでも明確な症状が現れないことがあり、特に発症初期は自覚症状が乏しいため、進行して別の臓器に転移してから症状が現れ、がんの存在に気づく場合があります。胃がんは早期発見することができれば、体への負担が少ない治療で完治が期待できます。胃がんの早期発見と確定診断を実現できるのは、胃内視鏡検査だけです。特に自覚症状が無くても、定期的に検査を受けることをお勧めします。
50代を超えると胃がんを発症しやすくなると言われているため、40代を迎えたら胃内視鏡検査を受けることが望ましいと言えます。また、何かしらの理由で胃がんを発症しやすいと考えられる方は、40代になる前から検査を受けることをお勧めします。
胃内視鏡検査の流れ
1事前診察
検査時および検査前日までの準備の説明を行います。
2血液検査
問診の後、血液検査を行います。
3胃内視鏡検査
検査当日は朝食抜きでお越しいただきます。少量の水分程度は摂取可能です。詳細につきましては院内でご説明いたします。
4検査終了
検査終了後は、検査担当医より検査後の結果説明を行います。
説明が終了次第、帰宅となります。
内服しているお薬がある方へ
常用のお薬で「血圧、心臓、喘息、抗てんかん薬」などは検査の2時間前までに服用ください。 休薬が必要な場合がございますので事前にご相談をお願いします。
胃内視鏡検査の費用
胃内視鏡検査 | ||
---|---|---|
項目 | 1割負担 | 3割負担 |
胃内視鏡(観察のみ) | ¥2,000~ | ¥5,500~ |
胃内視鏡(生検あり 1臓器) | ¥3,200~ | ¥9,500~ |
胃内視鏡(生検あり 2臓器) | ¥4,400~ | ¥13,000~ |
※診察代、採血代などは別料金になります。